「春眠暁を覚えず」は間違いだった? “春の不眠”をアロマで和らげる
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2017.03.22うとうとするイメージだけれども実は不眠になる人が多い春
陽の光がだんだんと暖かくなる春は、過ごしやすい季節。「春眠暁を覚えず」の言葉にあるように、春はうとうとと眠くなる季節だとイメージされています。ところが、意外にも春は不眠がちになる人が多い時期でもあるのです。
「新生活」と「気候の変化」が眠りを妨げる
春に不眠症になりやすい原因は、春ならではの理由があります。それは、「新生活」と「気候の変化」。多くの会社や学校が新年度を迎える春は、生活環境の変化が起こりがち。新しい環境に対して不安やストレス、緊張を感じることで眠りが妨げられる原因に。また、春は気候が不安定。暖かい日が続いたと思ったら急に寒くなったり日中と夜で気温の寒暖差が激しかったりと自律神経も影響を受けやすく、そこから不眠につながるケースもあると言われています。
「不眠だけれど薬は飲みたくない」という人は
アロマを試してみては?
不眠がちとはいえ、睡眠薬などの薬はあまり飲みたくないもの。そこでおススメなのが、アロマのちからを使ったケア。春の不眠の原因となるストレスなどの心の不調や寒暖差による神経の乱れといった症状は、アロマを上手に使うことで緩和が可能なので、“春の不眠”にはぴったりの方法です。
教えてくれたのはこの方
アロマ調香デザイナー
齋藤 智子さん
ラベンダー×オレンジのアロマで不眠を和らげる
アロマは、さまざまな効能を持ったものがありますが、中でも鎮静作用やリラクゼーション効果のあるアロマを上手に使うことで、不眠を和らげることができます。「不眠に効く代表的なアロマとしてはラベンダーが挙げられます。強い鎮静効果があるので、リラックスしたいときや眠りを深くしたいときに有効です。『ラベンダーは匂いが苦手』という人は、オレンジのアロマと組み合わせてみて」と齋藤さん。オレンジの親しみやすい匂いがラベンダーの香りを和らげてくれるだけでなく、リラクゼーションや血行促進に効果があるのでより良い眠りが期待できます。
※ラベンダーは気管支に作用する効果があるので喘息の発作があるときなどは使わないようにしましょう
アロマを利用するにはティッシュ一枚あれば大丈夫
アロマを使う主な方法には、アロマキャンドルやディフューザーなどがありますが、これらの器具が無くても大丈夫。「たとえば眠るとき、ティッシュ一枚にアロマオイルを垂らし、枕元に置いておくだけで大丈夫。6畳くらいの部屋であれば4~5滴もあれば十分です」。アロマは、匂いだけではなくて呼吸からも成分を取り込むもの。眠っているときでもアロマの成分を呼吸によって取り入れることで、眠りの質を高めることが期待できます。
「アロマを使うときに大切なのは、その匂いが好きか嫌いか。いくら『鎮静効果があるから』といって、好きでもない香りをかぎ続けていたらかえってストレスになりかねません。ラベンダーのほかにも鎮静効果があるアロマは数多くあるので、ご自身に合ったアロマを見つけるのも楽しいですよ」
IENAKAの記事でもアロマを紹介しています。
詳しくはコチラ
https://osouji.tokyu-bell.jp/category/beauty/411
[お話しを伺った方]
齋藤 智子(さいとう・ともこ)
アロマ調香デザイナー、一般社団法人プラスアロマ協会代表理事。父親が京都出身だったため、幼い頃からお香などに親しむ。一般企業での勤務経験を経てアロマの道へ。現在、アロマ調香デザイナーとして活躍。アトリエでアロマに関する講座を開催するほか、イベントや施設などで用いられる香りのデザインなども手掛ける。
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