IENAKA 第2回マネー特集 「投資」は資産を形成しながら社会を支える行為
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2017.03.29「リタイアまでに4,000万円」を目指し貯金よりも資産運用に取り組む人が増えている
一般的に言われている「リタイア後に夫婦2人で必要なお金は4,000万円」。以前、IENAKAでは将来のために貯金だけではなく資産運用に積極的に取り組む人が増えているとご紹介しました。なぜ、貯金よりも資産運用に取り組む人が増えているのか? 今回も、資産形成のスペシャリストであるひふみ投信の運用責任者 藤野 英人さんにお話を伺いました。
お金を2倍にするための「72の法則」を知っておこう
資産運用に取り組むときに覚えておきたいのが「72の法則」と呼ばれるもの。この法則は「お金を2倍に増やすときに使う法則」として広く知られています。具体的な式は下記の通り。
もしくは
定期預金や投資によって「お金を増やしたい」と思ったときにはこの公式に数字を当てはめるだけ。「金利〇年で運用した場合、元本が2倍になるにはこれだけの年数がかかる!」とすぐにわかります。例えば、定期預金の金利が0.3%だった場合は
つまり、240年も預けないと、元本は2倍になりません。「資産運用は定期預金をメインに考えている」という人もいるかもしれませんが、定期預金だけで老後の資産を形成するのはなかなか難しいことが「72の法則」からもわかるのではないでしょうか?
株の購入はその会社を応援し社会を支える行為
「お金とはもともとただの紙や金属。国が『このお金にはこれだけの価値があります』と担保しているにほかなりません」と、藤野さん。それに対し、株は“会社”ひいては“社会”を構成する非常にリアルなものだと語ります。
「株を購入するイコール現金を手放すことと考える人がいますが、実際は手元に株という『資産』が残るのが株式投資です。そもそも、世の物やサービスの99%は企業が生み出しているもの。つまり、株を購入するのは株式会社を応援し社会を応援することです」と藤野さんは語ります。
まずは自分が興味の持てる会社を“応援”してみては?
金融庁のレポートでは、70%の国民が『投資教育を受けたことがない』と回答。また、投資教育を受けたことのない70%のうちのさらに70%は『今後も投資教育を受ける気はない』と回答しています。ここから見えるのは、投資に対して消極的な人々の姿です。「投資をギャンブルのようにとらえる人もいますが、長期的な投資は手元に資産が残るもの。また、社会を支える善なる行為です」。
『72の法則』から見てわかるように、定期預金の金利だけではなかなか手元の資産を効率的に増やすことはできません。「他人が泳ぐのを見ているだけでは、泳げるようになるのは不可能です。株の購入は、その会社を応援すること。まずは『株式投資で会社を応援しよう』と考え、自分が興味の持てる会社、応援したいと思う会社の株を購入することから始めてみてはいかがでしょうか」と藤野さん。人は、知らないものこそ怖がるもの。「投資は社会を支える行為」と考え、まずはできるところから投資に挑戦してみませんか?
藤野さんへの取材による「お金」のお話は全3回を予定。次回は、実際に投資を始めるときのコツやポイントをご紹介します。
第1回 リタイアまでに4,000万円貯められる? 「貯金バカ」のままじゃ老後の15年間は過ごせないかも
第3回 始めの一歩を踏み出す勇気と無茶をしない自律心が投資を成功させる
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