積立王子がこっそり教えるおカネが“育つ”レシピ vol.7 月々5000円から始められる自分の年金は自分で作ろう!

TREND

2018.07.30
アイキャッチ画像

誰もが気になる将来の「お金」のこと。本連載はその不安や疑問について、働く女子マネ子が、お金を積み立てさせたら日本一と評判の積立王子こと、セゾン投信の中野晴啓社長と一緒に考えます。今回は、投資の非課税制度と、その一つである確定拠出年金のiDeCo(イデコ)について紹介します。

マネ子(30歳・独身)

マネ子(30歳・独身)

「将来のために貯金しなきゃ」と、漠然と感じているが、社会人になって一人暮らしを始めてからなかなか貯められずにいる、働く女子。

自分年金iDeCo(イデコ)

マネ子 私もいよいよ資産運用をしてみようと思っているのですが、利益の20%が課税されてしまうんですよね。利益が減るのはいやだなぁ。

中野 2014年に開始したNISA(ニーサ)もそうですが、今年スタートしたつみたてNISAや確定拠出年金のiDeCo(イデコ)は非課税制度ですよ。

マネ子 あ、聞いたことあります!

中野 非課税制度は、簡単に言えば「自分年金」を作りましょう、という国からのメッセージです。今回はiDeCo(イデコ)について詳しく解説しましょう。

iDeCo(イデコ)は、国民に自分の年金を自分で積み立ててもらう、という考えのもと誕生しました。月額5000円以上で掛け金を設定して運用し、積み立てたお金は原則60歳になるまで引き出すことはできません。

 
年金のイメージ

ゼロ金利と言われるこの時代、銀行に預け続けるなら、この制度を使ってお金を運用し、コツコツと増やしていく方が合理的でしょう。これにはすでにモデルがありまして、アメリカでは40年前にスタートしています。現在、リタイヤした後もお金に不自由せず暮らしている方がたくさんいます。今ではすっかり制度が根付きました。
では、実際に始めるにはどうしたらいいでしょうか。

申請のイメージ

まずは金融機関などでiDeCo(イデコ)の積み立て口座を作るための申請書類を提出する必要があります。金融機関の窓口に直接出向いてもいいですし、インターネットで資料請求してもOKです。申し込みをしてから運用が開始するまでには、2カ月ほどかかると考えておいた方がいいでしょう。

資産運用のイメージ

運用商品のメインは国内外の株式や債券など有価証券を組み入れた投資信託ですが、どの資産クラスを選択して組み合わせるかがとても重要です。なぜなら、資産配分が長期的な運用成果の割合を大きく左右すると言われているからです。商品のラインナップは金融機関ごとに異なるのでよく吟味してください。

ただ、前提にあるのは「長期投資」です。60歳までじっくり付き合うつもりで、途中で解約することのないように、まずは無理のない金額で始めるのをおすすめします。

■

次回は、iDeCoについてさらに詳しくお話ししたいと思います。

『おカネが育つレシピ』バックナンバーはこちら

セゾン投信代表取締役社長 中野晴啓

「積立王子」こと
セゾン投信
中野晴啓 代表取締役社長

1987年に大学卒業後、アパレル業に従事したいとの思いでセゾングループに入社するが、入社3日後に金融運用会社に配属される。16年間ファンドマネージャーを務め、2006年にセゾン投信を設立。年間150回に上る講演を行っており、メディアにも引っ張りだこ。

pagetop