冬本番!エアコンを使わずに家を暖かくする4つの工夫
LIVING
2016.12.12冬場に使うエアコンは部屋を乾燥させる原因のひとつ
1年の中でも一番寒い時期がやってきました。外はもちろん、おうちの中もひんやり…。エアコンを点けて部屋を暖めたくなることもしばしばですが、エアコンを使うと部屋が乾燥すると感じる人も多いはず。
これは、気温が上がると相対的に湿度が下がるため。空気はもともと水蒸気を含むことができますが、この水蒸気量は気温によって保有できる量が変化します。気温が上がれば、空気中に含むことのできる水蒸気量は増えます。その際、水分そのものの量が変化しなければ、「含むことのできる水蒸気量」に対しての水分の割合は減少するため、相対的に湿度が下がります。
つまり、「エアコンを使う=部屋の気温が上がる=部屋の中の水蒸気量が減る」ことで部屋を暖めると空気の乾燥につながるのです。冬のくらしの大敵である乾燥を防ぐためにも、エアコンの使用を最小限にとどめるための工夫をご紹介します。
そもそもどうして寒さを感じるの?
そもそも、温度は高い方から低い方へと流れる性質を持っています。人が寒さを感じる理由も温度の持つこの性質がポイント。
気温が低いと人の体からも体温が発散されるようになります。気温と体温の差が少なければ発散される熱も少なく「涼しい」と感じる程度ですが、その差が大きくなれば放出される熱も増え「寒い」と感じるようになるのです。
また、気温だけではなく湿度も人の「暖かい・寒い」の感じ方に大きく影響します。湿度が低いと、皮膚からは水分が奪われやすくなりますが、これは夏場に汗が体を冷やすのと同じ働き。逆に言えば湿度をあげればそれだけ寒さも和らぎます。
観葉植物で湿度をあげる
湿度をあげる手っ取り早い方法に加湿器がありますが、実は観葉植物にも部屋の湿度をあげる働きがあります。これは、植物が根から水を吸い葉から発散する『蒸散作用』の効果。葉っぱの大きい観葉植物ほど蒸発する水分量も多いため湿度をあげる効果があります。
洋服・小物を工夫する
おうちの中では切っていても、電車や外出先では暖房がついていることがほとんど。そのため、冬になってもそれほど厚着をしないで過ごす人も多いのではないでしょうか。おうちの中ではカーディガンなどの羽織れる洋服や靴下やスリッパ、ストール、毛布などの小物で工夫してみては。
カーテンを冬用のものにする
部屋の暖気の50%は窓から逃げると言われており、おうちの窓際に立つとひんやりした空気を感じるのはそのためです。冬になればカーテンも衣替えをして、遮熱性の高いのものにすれば外からの冷気をカットしつつ部屋の中の熱も逃がしません。
おうちをリフォームする
窓のほかにも床や壁、屋根などおうちには外気温との関係で熱を逃がす場所がいっぱい。思い切っておうちを断熱仕様にリフォームするのも手段です。リフォームによっては寒さが和らぐだけではなく夏の暑さも抑えることができるので一年中快適なおうちになることも。
暖房を使ってお部屋を暖めるのも良いですが、ちょっとした工夫で暖かく過ごせたり、暖房の効果を高めることができます。省エネや節約という観点からも、暖房以外の工夫で寒い冬を乗り切りましょう。
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