布団の洗濯方法 コインランドリーや自宅での洗い方 丸洗いするには

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2019.01.24
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布団の洗濯方法を知っていますか? 毎日睡眠にかかせない布団の汚れや臭い、一度気になったら止まりませんよね。布団の洗濯の必要性、そもそも布団は洗濯できるのか、コインランドリーや自宅での洗い方など、布団の洗濯方法について詳しくご紹介します。

まずは使っている布団が洗濯可能かチェック

布団を洗濯するには、まず、その布団が洗濯できるものか確認しなければなりません。布団は、素材、大きさによっても洗濯方法が違います。正しいお手入れ方法をチェックするポイントは以下の通りです。

[ 洗濯表示を確認する ]

布団には衣類と同じように洗濯表示(取扱い表示)が付いています。手洗いマークやたらいや洗濯機(旧表示)のようなマークが付いていたら洗えるということです。洗濯表示の詳細は、消費者庁のホームページでも確認できます。
ちなみに、たらいにバツ印が付いたマークなら、その布団は洗濯できないということ。家庭で洗ってしまうと家庭用洗濯機や布団を傷めてしまうかもしれないので、それらの表示の布団はプロのクリーニング業者に相談してみましょう。

[ 大きさをチェック ]

次に大きさを確認しましょう。自宅の洗濯機を使う場合は、当然ながら、布団のサイズより大きな洗濯機が必要です。布団が洗濯機の7~8割くらいで収まるようなら洗濯機で洗うことが可能。目安としては、5㎏サイズの洗濯機でシングルサイズの布団を洗うことができます。7㎏から8㎏サイズの洗濯機だと、セミダブルサイズの布団を洗濯できます。これはあくまで目安なので、実際、洗濯をするときは、ふとんの表示や洗濯機の取扱説明書に従ってください。洗濯機が小さい、布団が大きいといった場合はコインランドリーを利用するといいでしょう。

布団を洗濯する4つの方法の
メリットとデメリットとは

洗濯表示を確認できたら、どうやって洗うかを考えてみましょう。布団を洗濯する方法は主に4つあります。それぞれのメリットとデメリットについてまとめてみました。

1. 自宅の洗濯機で布団を洗濯する方法
2. 自宅の浴槽で布団を手洗いする方法
3. コインランドリーで布団を洗濯する方法
4. クリーニング屋さんに布団の洗濯を頼む方法

1. 自宅の洗濯機で布団を洗濯する方法

自宅の洗濯機で布団を洗濯する方法

布団をコインランドリーへ運ぶのはとても大変です。洗濯機で洗える布団なら、できれば自宅で洗いたいですよね。
まず布団と洗濯機のサイズを確認しましょう。無理に大きな布団を入れると、布団や洗濯機が壊れる原因となります。洗濯表示だけでなく、洗濯機の取扱説明書もよく読んでから行いましょう。

[ メリットとデメリット ]

布団を家から持ち出して運んだりする労力が掛からないことです。ただ、注意したいのは乾燥させることです。外に干すと、季節や天候にもよりますが、完全に乾くまでにかなり時間が掛かります。また、洗濯機も、メーカーや機種によって掛布団の洗濯をだけを可能としているものと、乾燥まで可能としているものとあります。また、洗濯乾燥機の容量は洗濯と乾燥では大きく違うので注意が必要です。

[ 洗い方 ]

布団が収まる寝具用のネットに入れ、三等分に折ってサイドからくるくる巻きます
布団を洗濯機に入れたら、「大物洗い」や「毛布洗い」などのモードを選択
洗剤はオシャレ着洗い用の中性洗剤を使う
洗い終わったらすぐに干す

ポイント
洗剤は直接布団にかからないように洗剤投入口から投入しましょう。ムラなく布団に浸透して、きれいに洗い上がります。

2. 自宅の浴槽で布団を洗濯する方法(手洗い)

近くにコインランドリーがなく、布団が入る洗濯機もない場合は浴槽で手洗いするという方法もあります。

[ メリットとデメリット ]

この方法も乾くまでに時間が掛かります。洗濯機と違って、脱水が十分でないため、さらに乾燥に時間が掛かるといえます。ある程度までは外干しをして、その後「ふとん乾燥機」などを使うといいでしょう。浴槽で洗うというのは重労働ですが、洗濯機より布団を傷める可能性が低い点はメリットです。

[ 洗い方 ]

お風呂に布団を運び、表面のホコリや汚れを洗い流します
浴槽の半分くらいのぬるま湯と、オシャレ着洗い用洗剤を入れてよく混ぜます
浴槽で布団を軽く押し洗いする。20回ほど押し洗いしたら排水します(これを2、3回繰り返す)
優しく押しながら、可能な限り水分を落とします。30分~1時間ほど浴槽の縁にかけて水を切ってもよいでしょう
布団を干します

ポイント
布団を干すときに2本の物干し竿にまたがせるようにして掛けると、風を通せるので、乾きが早くなります。

3. コインランドリーで布団を洗濯する方法

コインランドリーで布団を洗濯する方法

大きな布団を自宅で洗濯するのは大変ですし、乾かすのにとても時間が掛かるので、コインランドリーを使うと時短になります。

[ メリットとデメリット ]

メリットは大きな洗濯乾燥機があるため、乾燥までの時間が短くて済むこと。業務用の乾燥機は高温になるため「ダニ対策」も期待できることです。デメリットは車などを使用しないと運搬が難しいことや、布団によっては中綿が偏ったり、生地が縮んだりといった可能性があります。
また、洗濯から乾燥まで行うと、気候や布団の厚さにもよりますが、700円~1,500円程度の料金がかかります。

[ 洗い方 ]

布団を入れても、2~3割のスペースができる程度の洗濯機を選ぶ
布団を洗濯機に入れ、オシャレ着洗い用中性洗剤をセットしてスタートボタンを押す
洗濯が終わったら、乾燥機に入れて1枚60分を目安で乾燥させる
乾燥機が止まったら乾き具合を確認して、まだ湿っていたら、追加で乾燥しましょう
ポイント
羽毛布団 → 洗い + タンブラー乾燥OK
化繊綿布団 → 洗い + 自然乾燥OK
布団の大きさが乾燥機の容量の3割を超えないようにしましょう

4. クリーニング屋さんで布団を洗濯してもらう方法

クリーニング業者では、ほとんどの素材が洗濯可能です。もちろん、業者によって基準が異なりますが、汚れがひどいもの、ぬれているもの、厚くて折りたたみが難しい布団、特殊な生地や綿を使用したものなどNGの場合もあります。

[ メリットとデメリット ]

メリットは、生地の縮みや型崩れがしにくい、洗浄力が強いため汚れがよく落ちる、業務用の高温の乾燥機の使用により、ふっくら仕上がることやダニ対策が期待できるという点が挙げられます。
一方、デメリットとしては、業者や布団の材質によっても異なりますが、1枚で5,000円~程度の料金が掛かるというこことです。とはいえ、注文をすれば、自宅に取りに来て、洗濯後に配達したり、使わない時期は保管をして、使用する季節に自宅に届けてくれるほか、防ダニ加工や抗菌・防臭加工などといったプラスアルファのサービスがあるのもいいですね。

ポイント
業者によって得意不得意があったりするため、特殊な素材の場合は特に信頼できる業者を選びましょう。

布団は汚れがいっぱい!
洗濯しないとダニやカビが増える可能性も

洗濯しないとダニやカビが増える可能性も

布団は目立った汚れがなければ、こまめに選択することは気にしないもの。ですが、人は寝ているときにコップ1杯以上の汗をかいているといいます。そのため、ふとんには皮脂や汗のニオイが染みついているんです。もちろん、ニオイだけではなく、人の皮ふのかけら、あかやフケ、髪の毛……などがたまり、それらをえさとするダニや菌が集まってきます。そして、目に見えない小さな汚れは体内に入りやすいため、アトピーや喘息、アレルギー、気管支炎や肺病などの原因になってしまう可能性もあるのです。

布団を洗うと快眠につながる?

布団は、前日の疲れを癒すのに必要な睡眠をとるためのもの。クリーニングに出すことによって、汚れが落ちて見違えるほどきれいになったり、驚くほど弾力性や保温性、吸湿性がよみがえります。清潔でふんわりと軽いふとんだと、ぐっすり眠れて疲れが取れやすくなります。よく眠れない、寝ても疲れが取れないといった場合の快眠対策にもなりますよね。普段のお手入れでは取り切れないニオイやダニへの対策にも効果的です。

なかなか布団を洗濯できないときに便利なグッズ

近年、専用の「ふとんクリーナー」が普及しています。普通の掃除機と違って、布団に使いやすい形状や重量になっています。また、たたき機能やUV照射機能などが付いているものも。布団を洗濯するにはコインランドリーに持って行ったり、ベランダに干したりといった作業は大変だし、時間も手間も掛かります。もちろん、洗濯した方がよいのですが、ふとんクリーナーでもダニのえさを減らす効果はあるので、普段のお手入れにはおすすめです。また、布団をきちんと包み込んで使用するタイプの「ふとん乾燥機」なら、ダニ対策効果が期待できそうですね。

布団の洗濯は定期的に、
自分の布団に合わせた方法で行おう

布団は半年~1年に1回くらいの頻度で定期的に洗濯するのがおすすめです。洗濯表示を確認しながら、自分のやりやすい方法や布団に適した方法で洗濯しましょうね。布団を正しく洗濯することで、布団の嫌なニオイや汚れをなくすだけではなく、アレルギーや病気の予防にも効果があるといえます。また、ふっくらとしたふとんで寝ることで快適な睡眠にもつながりますよ。

お話をうかがった方

さん

株式会社白洋舎 クリーニング事業部 係長

髙橋 行正さん
http://www.hakuyosha.co.jp/

東急ベル クリーニング

 

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