お酢の力で健康的にダイエット!効果抜群お酢のレシピと4つの効能

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2018.04.11
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お寿司の酢飯、酢豚、ドレッシングの材料など、酢はさまざまな料理に使われています。実は酢には便秘解消、基礎代謝の向上、血糖値の抑制など、たくさんの効果が!今回はそんな酢の深い歴史、健康にどんな効果があるか、酢を美味しく飲めるレシピを紹介します。

酢の歴史は紀元前5000年から!?
酢の歴史と種類について

日本料理の基本「さしすせそ」の「す」であることから日本人には馴染みの深い酢。しかし実は人類史を掘り下げてみると、なんと紀元前5000年から酢はあったそうです!また、酢にはさまざまな種類があることをご存知でしょうか。その歴史と種類について、紹介します。

お酢レシピ

お酢の歴史は、なんと紀元前5000年のバビロニアという、現在のイラクのある場所の文献に、お酢が作られていたという記録が残っています。当時はナツメヤシや干しブドウ、ビールを原料としていたようです。お酢は、酸味をつける調味料として使用されていました。
また、旧約聖書にはお酢を使った飲み物について記載されています。

紀元前400年頃、古代ギリシャ時代には、「西洋医学の父」と呼ばれるヒポクラテスが、お酢を病気の治療に使っていたとの記述も残っています。このころには、お酢が体にいい調味料だということが知られていたようです。

日本におけるお酢の歴史

では、日本にはどのようにお酢が伝わり、普及していったのでしょうか。時代を追ってみていきましょう。

お酢レシピ

日本にお酢が伝わったのは400年頃、応仁天皇の時代です。現在の大阪府堺市あたりである和泉の国に、朝鮮半島から伝わったとされています。ここは港町であり、海外からさまざまな物資が伝わる貿易の要衝でもありました。

お酢は、もともとお酒が腐敗したもの。お酒の作り方と一緒に、お酢が伝わったとされています。

当初は、作れる量もわずかだったために、お酢は希少な調味料として重宝され、口にできるのは貴族だけで、卓上で小皿に入れ、食材をつけて食べるというものでした。 庶民の食卓にも上がるようになるのは鎌倉時代。調理の過程でもお酢が使われるようになりました。

酢の種類は10以上!
穀物酢や果実酢、合成酢について

お酢は、大きく分けると醸造酢と合成酢に分けられます。私たちが普段口にしている家庭用の多くは醸造酢。穀類、果実、野菜、その他農産物、はちみつ、アルコール、砂糖類を原料に、酢酸発酵させたものです。原料によって、さらに醸造酢、穀物酢、果実酢に分類されます。ここではそれぞれの分類を紹介します。

【醸造酢】
●醸造酢とは、アルコールを原料とし、穀物酢に含まれないものを言います。

お酢レシピ

●穀物酢
米、小麦、大麦、コーンなどの穀類を1種以上使用したものを言います。材料によって、主に下記の3つがあります。

・米酢:米の使用量が穀物酢1リットルにつき40グラム以上
・米黒酢:米、またはこれに小麦、大麦を加えたもののみを使用し、米の使用量が穀物酢1リットルにつき180グラム以上で、発酵及び熟成によって褐色、または黒褐色に着色したもの
・大麦黒酢:原料に大麦のみを使用したもので、大麦の使用量が穀物酢1リットルにつき180グラム以上で、発酵及び熟成によって褐色、または黒褐色に着色したもの
お酢レシピ

●果実酢
果実を1種以上使用し、その使用総量が醸造酢1リットルにつき300グラム以上のもの。材料によって、主に下記の2つがあります。

・りんご酢:りんごのしぼり汁の使用量が果実酢1リットルにつき300グラム以上のもの
・ぶどう酢:ぶどうのしぼり汁の使用量が果実酢1リットルにつき300グラム以上のもの

果実酢には、柿酢やざくろ酢、すだち酢やもも酢などもあります。

●合成酢
氷酢酸や酢酸を水で薄めたものに、砂糖類や調味料を加えて製造したものです。生産量は少なく、家庭用に使われることはほとんどありません。

そのほか、よく耳にするお酢の種類を紹介します。

お酢レシピ

・もろみ酢:泡盛を作る過程でできるもろみ粕を原料にしたもの。主成分はクエン酸で、酢酸発酵していないので、食酢には含まれません。
・すし酢・三杯酢:これらは食酢にしょうゆや砂糖、香辛料などを加えた加工酢で、調味酢や合わせ酢とも呼ばれます。

お酢の味 見分け方

これだけさまざまなお酢があると、いろいろと試してみたくなりますよね。でも、好みはさまざまですし、ビンで販売されているので、使いきれるかな、と不安になることもあるでしょう。そこで、味の特徴を見分ける方法を紹介します。

お酢レシピ

まず見てほしいのは、お酢の色です。メジャーなお酢で説明すると、
りんご酢→穀物酢→米酢→黒酢の順に色が濃くなります。

色の薄いお酢は、さっぱりしていてお酢の独特の風味が軽いのが特徴で、生でいただくカルパッチョなどのお料理やドリンクに向いています。
一方、色の濃いお酢は、コクが深くマイルドなのが特徴で、料理の隠し味や火を通して酢の風味を味わうお料理に向いています。

穀物酢や米酢はお料理を問わず、よく家庭で使われる汎用性が高いお酢です。特にお寿司には米酢がよく合います。

酢は体を柔らかくする?酢にまつわる迷信

お酢レシピ

一時期、「お酢を取ると、体が柔らかくなる」と、もてはやされたことがあります。お酢にはたんぱく質を分解しお肉を柔らかくする効果があるので、このようなうわさが立つようになったのでしょう。

真偽のほどはというと、医学的に証明されているわけではありません。ただ、お酢には血管を拡張し血行を改善する効果もあるので、筋肉のこりを和らげることにつながるといえるでしょう。

酢の効果は健康、ダイエットとさまざま!
酢の持つ4つの効能

酢で健康的にダイエット!肥満解消に

お酢レシピ

代謝経路(クエン酸経路)を活性化させる作用がありますので、エネルギーを効率よく循環させてくれます。運動前などにお酢を取ると、運動中の代謝効率がアップすることにつながります。酢は継続的に摂取すると内臓脂肪を減らす効果があることも報告されています。

美容にも効果あり!ビタミンCの損失を防ぐ

お酢レシピ

酢には身体の中でビタミンCの破壊を抑えてくれる作用があります。例えば、にんじんやきゅうり、かぼちゃなどの野菜には、自らビタミンCを破壊してしまう酵素が含まれています。 お酢には、それを抑える効果があるので、ドレッシングにしてかけて食べるといいでしょう。

便秘改善や食欲不振に酢が効く!?

お酢レシピ

お酢には殺菌作用があるので、腸の中で悪玉菌を殺し腸内環境を整えてくれます。りんご酢は食物繊維も含むため、より便秘改善に効果的と言われています。唾液や胃酸の分泌を促し、消化液が分泌されることで腸のぜん動運動が活発になります。

免疫力アップで花粉症対策にも!

お酢レシピ

酢、特に黒酢には私たちの体に必要な栄養素、「アミノ酸」が含まれています。免疫機能の強化、ホルモンの分泌に必要なもので、適切な量を摂取することで強い体を作れます。
お酢を取ることで対策になるのが、花粉症です。

花粉症が起こるのは、体内に異物が入らないようにする防御機能である免疫の過剰反応によるものです。だからこそ、くしゃみや涙が出たりするのです。

ただ、免疫バランスは、生活習慣の乱れによっても崩れます。お酢を取るだけでなく、睡眠やバランスのとれた食事や、適度に運動したり喫煙や飲酒を控えるなど、総合的なアプローチが必要です。

酢を飲む!美味しく飲める
酢ドリンクのレシピを紹介

健康、ダイエットに効果的なお酢。できれば毎日摂取したいところですが、そのまま飲むには味やニオイがきついという方も。酢は1日に15ml、大さじ1杯程度を取るのが適量と言われています。普段の飲み物にプラスすると取りやすいかもしれません。
ここでは、酢をおいしく取れるとっておきのレシピをご紹介いたします。ぜひお試しください!

【3ステップでカンタン!基本のフルーツビネガー】

ドリンクやドレッシングなど、さまざまに使える基本のビネガーです。このビネガー大さじ1杯を、お水やお湯、炭酸水、牛乳など120mlで割れば、さっぱりしたドリンクに。お酢はカルシウムの吸収促進効果があるので、牛乳で割るとさらにgood!

お酢レシピ

●材料
・お好みの果物
・氷砂糖
・酢(りんご酢がおすすめ)
果物:氷砂糖:酢=1:1:1の割合なら、分量はお好みでOK。

●作り方
1.ビンなどの容器を用意し、お好みの果物をよく洗ってビンに入れる
2.氷砂糖と酢を入れる
3.氷砂糖が溶けるのを待つ(1日くらいで完成)

※作ったものはお酢の抗菌作用により、冷蔵庫で約2週間持ちます

【朝食や小腹がすいたときに!キウイビネガースムージー】

たくさんの果物を使って、ビタミンたっぷり。朝食やリフレッシュしたい時、小腹がすいた時におすすめです。バナナから食物繊維も摂取できるので便通に悩みがある人にも。牛乳を豆乳にチェンジすれば、美肌効果もプラスされます。

お酢レシピ

●材料
・ビネガー10ml
・キウイ(酢に漬けたものを活用)1/2個
・バナナ1本
・牛乳(豆乳でも)100ml

●作り方
1.フルーツを適当な大きさにカットする
2.すべての材料をミキサーに入れてなめらかになるまで混ぜ合わせる

【バリエーションが楽しめる オリジナルのお手軽ドレッシング】

材料を混ぜるだけの手軽に作れるドレッシング。胡椒やマスタードを混ぜることで、バリエーションが楽しめます。オリーブオイルに含まれるオレイン酸とお酢の相乗効果で美しい肌に!エクストラバージンオリーブオイルを使用するとより良質なドレッシングができ上がります。

お酢レシピ

●材料
・ビネガー 15ml
・オリーブオイル 5ml

●作り方
まぜるだけ!

まとめ

ここまで、お酢の歴史から効能、レシピまで紹介してきました。古から食卓で親しまれてきたお酢はダイエットにつながるだけでなく、疲労回復や美肌、さらには免疫アップで花粉症対策としても期待できそうです。1日15mlほどが適量なので、「たくさん取らなきゃ!」とプレッシャーを感じることもありません。普段のドリンクなどにプラスするのも継続しやすそうです。日々の生活にお酢を取り入れて、健康的な体づくりをしましょう!

タマノイ酢髙嶋 智子さん

お話をうかがった方

タマノイ酢
社長室ドリームクエスト
髙嶋 智子さん

大阪本社から昨年東京本部に異動。採用や広報、開発など入社3年目にして、大きなプロジェクトにも携わる。

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