肌の赤み・かゆみや咳… 春の原因不明の体調不良は“隠れ花粉症”かも!

BEAUTY & HEALTHY

2017.03.07
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多くの人が苦しむ毎年2月頃から飛散しはじめるスギ花粉

寒さが和らぎ、桜の蕾も膨らみ始める春。なんとなく心が浮き立つ季節のはずですが、花粉症の人にとってはつらい季節の到来です。厚生労働省の調査によれば、日本人の25%以上が花粉症と言われているほど、花粉症はまさに国民病なのです。花粉症患者のうち70%が、毎年2月頃から飛散するスギ花粉が原因のようです。春先には目や鼻がつらそうな人をよく見かけますが、実はこうした症状だけが花粉症ではないのです。

「だるい」「なんとなく調子が悪い」…
アレルギー反応の種類はさまざま

そもそも花粉症は、鼻などから入ってきた花粉を人の体が異物と感知することから起こる反応です。いわゆるアレルギー反応の一種に該当しますが、一口に「アレルギー反応」と言ってもその症状はさまざま。「そば」や「ホコリ」「サバ」などのアレルギーはよく知られていますが、その症状は咳やじんましんなど多種多様。実は、花粉に対するアレルギー反応も鼻水や目のかゆみだけではなく、下記のような症状も現れることが近年では知られるようになってきました。

花粉のアレルギー反応と考えられる症状例。1.皮膚トラブル(顔、目、口などに現れる赤みや腫れ)2.耳や喉に痒みなどの違和感を覚える 3.呼吸困難、咳 4.疲労感 など 

花粉症は、今までは大丈夫でもあるシーズンから急に起こり得るもの。「熱はないのに体の調子がおかしい」「心当たりがないのに皮膚に赤みや腫れがでた」という症状が、花粉の飛ぶ時期になって急に現れたら要注意。怪しいと感じたら内科、小児科、耳鼻咽喉科といった病院で血液検査をしてもらうことをおススメします。

副作用が怖い人のために花粉症の症状を和らげるセルフケア

花粉症にはさまざまな薬が販売されていますが、体質によっては副作用として眠気や口の渇きなどが起こることも。「なるべく薬は飲みたくない」という人は、体に花粉をつけない・家のなかに花粉を持ち込まないセルフケアを心がけましょう。

花粉症のセルフケア。1.花粉情報に注意し、飛散量の多い時は外出を控え、窓や戸を閉める 2.毛織物などは花粉が付着しやすいのでナイロン地の洋服などを着る 3.帰宅したら衣服や髪をよく払ってから入室し、洗顔、うがいをする

また、マスクやメガネは鼻や目から花粉が侵入するのを防ぐ有効な手段。花粉症用ではない通常のマスク・メガネを使うだけでも花粉を取り込む量を半分以下に抑えることも可能です。また、「花粉症に効く」と言われている食材は数多くありますが、医学的には特定の食材を摂取しつづけることで大きく症状が変わることはないと考えられているのも注目したいところ。「乳製品が良いから」と、乳製品ばかり食べていると、今度は別の面で体に不調が出ることも考えられるので、食生活はバランスを心がけましょう。花粉症は、薬を飲んでいても、体内に侵入する花粉の量が多ければ症状が悪化するケースも。こまめなセルフケアで花粉を遠ざけ、つらい季節を乗り切りましょう!
※参照『的確な花粉症の治療のために』公益財団法人日本アレルギー協会事業より

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