妊娠力アップの秘訣　その１
ツボ押しで冷え・つかれを解消

BEAUTY & HEALTHY

2017.08.22

不妊で悩むカップルの中には、検査をしても「原因が分からない」と診断され、途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。もしかすると、体の「冷え」や「つかれ」が根本にあるのかも。まずは手軽にできるツボ押しでホルモンバランスを整え、授かりやすくなる体づくりをしましょう。

今や6組に1組といわれる「不妊」。検査をしても、「原因が分からない」と診断され、途方に暮れているカップルも多いのではないでしょうか。
一方で、「子どもを授かりたいけれど、不妊治療やサプリメントには抵抗がある」という方がいるのもまた事実です。
そこで、まずは子どもを授かりやすくするベースとなる、ご自身の身体のバランスを整えることから始めてみましょう。第一回は、妊娠力を高めるツボについて、ニホンドウ漢方ブティック青山店店長薬剤師の乙川直美さんにお話をうかがいました。

「不妊」はここ3年で30代の身体の悩みトップ

「ニホンドウ漢方ブティック」をはじめ、薬日本堂が全国で展開している店舗では、新規のお客さまに、どのような悩みがあるかを集計しています。
直近の10年間でみると、以前は「冷え」がトップを占めていましたが、ここ3年ほどは「不妊」が冷えを抜いてトップとなっているそうです。

東洋医学的には、「不妊」の根本的な原因は体の「冷え」や「つかれ」にあると考えられています。特に、冷えは、男性よりも筋肉量が少なく、代謝が低いという理由から水分をためこみやすい女性にとって、気を付けるべき不調です。冷えやつかれで体のバランスが乱れると、妊娠力も下がってしまいます。自分でできるツボ押しやマッサージで、体のバランスを整え、妊娠力アップだけでなく、出産後も健康な体で子育てすることにつなげましょう。

妊娠力アップにおすすめ、手軽に押せるツボ７選

それではさっそく、妊娠力に関連するツボの個所と、押し方を紹介していきます。寝る前やリラックスタイムにぜひ実践してみてください。

自律神経を整えるツボ

自律神経とは、自分の意志とは関係なくはたらく神経です。体温調整や内臓を動かしたりしています。自律神経が乱れると、体温調節がうまくいかず、体が冷えたり逆にのぼせたり、生理不順などにもつながりがちです。

足三里（あしさんり）

向こうずねを骨に沿って下からすり上げていくと、骨のふくらみがあります。ここから親指の幅くらい外側の部分です。親指で優しく1回６秒、繰り返して10回ずつぐらい繰り返しましょう。

十宣（じゅっせん）

手の指先にあるツボです。指先のわきをはさんだり、ツメの付け根を押したりすることで、全身の気血のめぐりが促進されます。マッサージオイルをつけて行うと、リラックス効果が高まります。

冷えを改善するツボ

足には冷えに関連するツボがあります。特に、「第二の心臓」とも呼ばれる足の裏。気血のめぐりを促すツボの宝庫でもあります。血行を促進し、女性の大敵である冷えを改善しましょう。

三陰交（さんいんこう）

足の内側のくるぶしよりも指四本分上部の骨のきわ。親指でやさしく、両足のツボを１回６秒、繰り返して10回ずつ刺激しましょう。

湧泉（ゆうせん）

足裏の真ん中よりも少し上にあるくぼんだ部分で、ホルモンバランスを整えるツボです。ここを親指で優しく押します。ホルモンバランスを整え、のぼせやすい人にもおすすめです。

眠りやすくなるツボ

睡眠中に分泌される女性ホルモンは、脳を休める深い眠りであるノンレム睡眠のときに分泌されるといわれています。質のいい眠りは、妊娠力アップには欠かせません。
一口に不眠といっても、症状は人によってさまざまです。寝つきが悪い、すぐに目が覚めてしまう、頭がさえて眠れないなどがありますが、いずれも気血のめぐりが悪いことが関係しています。