切り花を長持ちさせる方法って? 花のある暮らしで生活を華やかにしよう!
LIVING
2018.03.09「部屋を明るくしたい」「雰囲気を変えたい」と思うことはありませんか。そんなときは切り花がおすすめです!花を飾ると気持ちが前向きになったり、癒し効果もありと良いことがたくさんありますよ。切り花を長持ちさせる生け方・方法や花がもたらす良い効果などを紹介します!お話をうかがったのは、フラワーアレンジメント教室「FLOWER DROPS(フラワードロップス)」を主宰する渕上多鶴子先生です。
花を飾ると運勢が上がる!?
切り花がもたらす良い効果
部屋に花を飾ると、「部屋が明るくなる」「癒される」など良い効果がたくさんあります。また、風水でも花を飾ると良いといわれており、実践している人も多いようです。では、実際どのような効果があるのでしょうか。それぞれを詳しく説明していきます。
花を飾る良い効果とは?
花を飾って毎日をハッピーに!
花は結婚式などのおめでたい場を華やかに彩るものとして欠かせない存在ですよね。お祝いのときに花を贈る習慣があるのも、花にその場を明るくする力があるからこそです。 一方、花はお葬式や仏様にお供えするものでもあります。花にはその場を華やかにするだけでなく、その空間を浄化する作用もあると言えるのではないでしょうか。気持ちが落ち込んだ時や、精神的につらいときなどに心を落ち着かせてくれたり、前向きにしたりしてくれるでしょう。
このように、花はその人の気持ちに寄り添ってくれる存在です。視界に入るだけでも、リラックスやリフレッシュできたり、気持ちがほぐれます。まずは、自分の好きな花一輪で構いません。普段視界に入る場所に飾ってみましょう。わざわざ買わなくても、野に咲く花でも構いません。いつもの空間が華やぐのを実感できると思います。
造花やドライフラワーは?
一口に「花」といっても、生花からドライフラワー、プリザーブドフラワー、造花など様々です。どれも、それぞれならではのよさがありますが、花ならではのパワーを感じられるのは、やはり生花だと思います。
一輪の花にも生命のエネルギーが宿っています。生花であればやがてはしおれたり、枯れていきます。だからこそ、「最後まで大切にしよう」と手入れをすることで、いつくしむ気持ちも生まれるはずです。
花束をもらったら花瓶に生けよう!
生け方・綺麗に飾るコツ
せっかく花をいただいたり、自分で買っても、そのまま花瓶に入れて気づいたらしおれていた、なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。前述しましたが、花は生きていますから、ちょっとしたコツや手入れで驚くほど長持ちします。どのように生けたらいいのかについて紹介します。
造花を長持ちさせる!基本の生け方
まずは、花瓶を用意しましょう。
花瓶の口の大きさは、花束の大きさの3分の1から2分の1くらいのサイズが目安です。
ただ、普段花を飾らない人にとっては「花瓶がない」ということもあるでしょう。でも大丈夫!花は器を選ばないので、究極的にはどんな器でも大丈夫です。
自宅にあるグラスやマグカップでもOK。お水が入って、花を生けられれば問題ありません。どんな器だろうと、不思議なことに調和します。
100円均一などで販売しているさまざまなデザインの器を花瓶代わりにするのも楽しい
器を選んだら、今度は水を入れます。花瓶の高さの半分よりやや少ないくらいが目安です。
このとき、茎についている葉が水に浸からないように、葉を間引く必要があります。葉が水についていると葉が腐り、バクテリアが発生し、花が痛みやすくなります。水についてしまう葉は取り除きましょう。
素人でもプロ並みに!花を綺麗に生けるコツ
複数のグラスをまたぐようにして生けても
たくさんのお花が入った大きな花束をもらったときは、いくつかに分けて生けるのもいいでしょう。
まずは、メインになる花(好きな花でOK)を一つ選びます。
その上で、実のついたものや小花、メインの花の色を中和させてくれるグリーン(葉物)などをつなぎとしていくつか取りましょう。
「正解」はありませんから、難しく考えずにそのときの気分に合わせて選びます。ただし、欲張ってたくさん取ろうとしないのがポイントです。
切り花を長持ちさせたい!
長く楽しむためにすべきこと
基本の生け方が分かったところで、こんどは長持ちさせるための5つのポイントを紹介します。茎を切るときや水を交換する頻度、花を置く場所など、ちょっとしたコツで長く楽しむことができますよ。
切り花を長持ちさせる5つのコツ
①水の交換頻度
毎日替えるのがベストですが、それもなかなか大変ですよね。渕上先生によれば、2日に1回でも大丈夫です。
ただし、定期的に水を替えていても、何日も生けていると花瓶や器の中がぬめってきます。
洗剤をつけたスポンジでぬめりをしっかりと落とし、器は常に清潔に保ちましょう。
②茎の切り方
どんな器を使うかにもよりますが、まずは茎が長いまま生け、徐々に短くしていくのが長持ちのコツです。
水を交換していても、花瓶と同様、数日たつと茎にもぬめりが出てくることがあります。まずはその部分を水で洗い流します。
そのあと、水を張ったおけやボウルを用意し、その中でぬめっていた部分の少し上をカットしましょう。空気中で切ると、水を吸い上げる道である道管に空気が入り、水を吸い上げにくくなってしまいます。水の中で切ることでそれを防ぎ、なおかつ道管をきれいに保つことにつながります。
また、このとき大きな葉も取ると、葉に使う栄養分を花に回せることになるので効果的です。
花の丈が短くなったら、花の部分だけをグラスに浮かべたり、器に生けるのも素敵
③保湿する
切った花は、水を吸って生きています。それだけに、花も乾燥が苦手です。清潔な水を花瓶に入れるほか、葉の裏側に霧吹きなどで水をつけて保湿してあげるのも、長持ちに有効です。
ただし、前述のように、葉が花瓶の中の水に常に浸かっている状態は、痛む原因になるのでNGです。
④栄養剤を活用する
最近は、花屋さんで買うとほとんどの場合、栄養剤をつけてくれます。この栄養剤には、花が好む甘い物質や抗菌剤が含まれており、長持ちにつながります。ぜひ使いましょう。
⑤置く場所
花は直射日光や気温が高いところは苦手です。直射日光を避け、風通しのいい比較的涼しいところに置きましょう。
生けた後も楽しめる!長く楽しむ方法
お手入れしていても、いつかは枯れてしまう花。でも、そのあともドライフラワーとして楽しむことができます。
方法は簡単。風通しのいい場所に逆さにしてつるしておけばOKです。ドライフラワーに向いている花とそうでないものがありますが、どの花がドライフラワーにできるのかは実践してみて発見するのも楽しいでしょう。乾いたお花は、そのまま飾ってもいいですが、色がくすんでいるので渋い印象になりがち。華やかさを添えたいなら、造花やプリザーブドフラワーと組み合わせて飾るのがおすすめです。
切り花の命は、決して長いとは言えません。しかし、ちょっとしたケアで長持ちし、生活にうるおいを与えてくれます。大切なのは、花が快適に過ごせているかどうかです。水を交換したり、茎を切ったりするのが「面倒くさそう」と思った方も、難しく考えずにまずは一輪生けてみましょう。きっとそんな労力をなんとも思わなくなるくらいのパワーをもらえるはずです。
フラワーアレンジメント教室
「FLOWER DROPS(フラワードロップス)」
渕上多鶴子先生
2012年にフラワードロップスをオープン。「生きている花を切るからには、地面に咲いているときよりも美しく、きれいだなと感じられるように生ける」ことをモットーにアレンジメントを伝授している。生徒さんは「無心になって何かに取り組みたい」という働く女子が8割を占めるが、20~80代と幅広い年代の支持を得ている。(公社)日本フラワーデザイナー協会本部講師、試験審査員。
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