洗濯頻度は時々でOK! 洗濯と同じくらい大切なのは日頃のお手入れだった

LIVING

2017.02.14
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ファッションに欠かせないニットだけれど、洗濯が難しい…

秋から冬、春先にかけてと、長いシーズン活躍するニットは、ファッションに欠かせない便利なアイテム。活躍するシーンも多い分、こまめに洗濯をしたいものですが、方法を間違えると傷んでしまったり縮んでしまったり…ニットの洗濯を苦手に思っている人も多いのではないでしょうか。むしろ、洗濯と同じくらい大切なのが日頃のお手入れ。ニットを着たら、必ずしておきたいお手入れのポイントについて、洗濯家の中村さんにお聞きしました。

洗濯家
中村 祐一さん

「ニットは、『洗濯可』という表示がある水洗い可能な素材なら、自宅で洗うことはできます」と話すのは、「洗濯王子」こと洗濯家の中村祐一さん。「ニットの衣類はどちらかというと家庭で洗いやすいものです」とも。そこで、ポイントとなるのは洗濯よりも日常のお手入れ。着たあとにきちんとケアをするかどうかでお気に入りのニットがぐんと長持ちするようになります。

これだけはしておきたいニットの寿命を延ばすお手入れのポイント

Step 1 脱いだらまずはブラッシング

ブラッシングにはほこりを払うとともに、繊維を整え、毛玉をできにくくする効果が。また、ニット類を着たあとはニットハンガーにかけて湿度を飛ばしましょう。毛玉はT字カミソリか毛玉取り器でやさしく取ってください。

Step 2 濡れタオルで汗や皮脂を落とす

襟元や袖周りのほか、脇の周囲には汗や皮脂の汚れが。固くしぼった濡れタオルで軽く拭きましょう。強く擦るのではなく、とんとんとたたきながらあくまでも軽く拭くのがポイントです。

Step 3 アイロンのスチームを当てる

アイロンのスチームを当てると、ニットについた匂いやシワが取れます。温度設定には要注意。入浴後の浴室にかけておくのも効果的ですが、ニットが伸びないように注意しましょう。

コツさえ守れば大丈夫 おうちでもニットを洗っちゃおう

日頃のお手入れをきちんとしていれば、ニットを洗う頻度は時々で十分。ドライクリーニング専用の表示があったりするとクリーニング店にお願いするのが望ましいですが、「水洗い可」の表示があれば、市販のおしゃれ着用中性洗剤で手洗いができます。また、干し方にも気を付けましょう。タグを見て干し方の指定があれば平干ししたりニット用のネットなどを使いましょう。よく晴れた日に干すのも、型崩れさせないポイントです。

[お話しを伺った方]

中村 祐一(なかむら・ゆういち)
洗濯王子の愛称で呼ばれ、知っているようで知らない洗濯のコツを、わかりやすく伝える家庭洗濯アドバイスのパイオニア。著書に『おうちで快適クリーニング!』(主婦と生活社)ほか多数。
http://www.sentaku-yuichi.com

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